背景からカンボジアを知る!独裁政権になるまでの過程
カンボジア政権は昔は独裁政治でしたが、90年代からは民主化の道を歩み始めました。しかし、最近は再び独裁化を強めています・・・
1970年代は恐怖政治
カンボジアは1970年代にポルポトが政権を奪取してから徹底的な独裁政治を行ってきました。
主に知識層の人間を大量虐殺したり、労働者に過酷な強制労働をしたり、それに対抗するべく民衆が立ち上がって内戦が激化するなどカンボジア国民は大変な目に遭っていました。
1990年代になってようやく内戦が終結して平和に向かっていきました。
日本でも国際協力ということで多くのNGOがカンボジアに行って学校を建てるなどの運動をしました。
2000年代から独裁化が進む
1990年代から民主化と平和が徐々に進んでいったかと思ったら2000年代に入ってから少しずつ独裁の要素が強くなってきました。
たとえば、政権批判をするメディアを弾圧したり、廃業に追い込むといった事件が起こっています。
そんな中、2015年11月に最大野党のカンボジア救国党の代表であるサムランシーが来日したときに母国では逮捕状が出ました。
これでサムランシーはカンボジアに帰国することができなくなりました。
そして、2017年11月に最大野党であるカンボジア救国党がカンボジア政府の意向を受けたカンボジア最高裁の命で解党に追い込まれたのです。
これで党幹部の約120人が政治活動をすることができなくなったのです。
最大野党が解党したことで政権が磐石なものになって政権転覆が非常に難しくなりました。
ますます独裁の色が強まる
最大野党が解党してその党首ケム・ソカも逮捕されるなど、カンボジアは独裁の色が急激に強くなっていきました。
2018年7月には総選挙がありますが、一定の支持を集めていた最大野党がなくなったことで政権交代を期待することができなくなりました。
また、市民団体に対しても弾圧を強めていっています。公正な選挙を求めるSituation Roomという市民グループが活発に政治運動をしていると、2017年7月に内務省が活動停止を命じました。
他にも活動停止や解散に追い込まれた団体はたくさんあります。
このような背景があるカンボジア。
背景から国を知ると、また違った視点からその国を考えていけられますよね。
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